Carol Christian Poell 2016 DEAD END GM/2621 BRUCH/9 チェーンシームワンピースパターンレターポケット1Bテーラードジャケット CHAIN-SEAM ONE-PIECE DEAD END 1 BUTTON JACKETです。キャロルクリスチャンポエルを代表するシリーズのひとつ、DEAD ENDシリーズからの一着です。もはや説明不要とも言える非常に有名なシリーズですが、身頃・袖などそれぞれのパーツがワンピースパターン(一枚生地)で構築されているシリーズ。どのようにして構築されているかと言うと、一般的にシームの通る位置の上下それぞれを左右へとずらし、シームを繋げるのではなく上下でダーツを取ることで構築されていきます。ワンピースパターンで製作するだけならまだ可能かもしれませんが、それを繊細なテーラリングテクニックの求められるジャケットやコートといったアイテムに落とし込んで形にしまうのはキャロルクリスチャンポエルならではと言えるでしょう。縫製方法もキャロルでしか見受けられないCHAIN-SEAM(チェーンシーム)と呼ばれるステッチングにより縫製され、裏側には03SSの「INNER VALUE」より開発されたシームテープがあしらわれています。このシームテープはジョイント箇所の縫製強度を強化することと、内側(裏地)に隠されているテーラリングテクニックとテクノロジーの融合という役割を持っています。視覚的にもインパクトのあるディテールで近年様々なブランドが同様のデザインを施していますが、シームテープデザインを最もはじめに行ったのがこのキャロルクリスチャンポエルであり同ブランドを代表する一着と言っても過言ではないでしょう。袖付けは同じくキャロルのテーラードアイテムを代表するコンケープドショルダー仕立てで非常に綺麗なシルエットに仕上がっています。フラップは07AW「Disjointed」より取り入れられたディテール「レターポケット」仕立て。フラップポケットの形をしていますが、フラップの「下」ではなく「中」がポケットになっているという文字通り手紙のようなポケットです。裏地は付いておらず、肩パットや芯地、仕立てなど一般的には見えてはいけない部分もわざと可視化できるように仕立てられています。生地にはコットン・ポリエステル混紡のBRUCHを使用。近付くとようやく見えてくる非常に細かなシャドーストライプのような縞模様と、薄手でハリのあるテキスタイルが特徴的です。カラーリングは9/グレー。黒に近い濃いグレーです。2016年製造のモデル。使用感も殆どなく美品です。ライスバッグが付属致します。